후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
浦賀に上陸して酒を飲む
その桂川の家と木村の家とは親類――極近い親類である。夫れから私は桂川に頼で、如何かして木村さんの御供をして亜米利加に行きたいが紹介して下さることは出来まいかと懇願して、桂川の手紙を貰て木村の家に行てその願意を述べた所が、木村では即刻許して呉れて、連れて行て遣ろうと斯う云うことになった。と云うのは、案ずるに、その時の世態人情に於て、外国航海など云えば、開闢以来の珍事と云おうか、寧ろ恐ろしい命掛けの事で、木村は勿論軍艦奉行であるから家来はある、あるけれどもその家来と云う者も余り行く気はない所に、仮初にも自分から進で行きたいと云うのであるから、実は彼方でも妙な奴だ、幸と云う位なことであったろうと思う。直に許されて私は御供をすることになった。
浦賀に上陸して酒を飲む咸臨丸の出帆は万延元年の正月で、品川沖を出て先ず浦賀に行た。同時に日本から亜米利加に使節が立て行くので、亜米利加からその使節の迎船が来た。ポーハタンと云うその軍艦に乗て行くのであるが、そのポーハタンは後から来ることになって、咸臨丸は先に出帆して先ず浦賀に泊た。浦賀に居て面白い事がある。船に乗組で居る人は皆若い人で、もう是れが日本の訣別であるから浦賀に上陸して酒を飲もうではないかと云出した者がある。