후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
磊落書生も花嫁の如し
夫れから懐中の紙を出してその紙の中に吸殻を吹出して、念を入れて揉で/\火の気のないように捩付けて袂に入れて、暫くして又後の一服を遣ろうとするその時に、袂から煙が出て居る。何ぞ図らん、能く消したと思たその吸殻の火が紙に移て煙が出て来たとは大に胆を潰した。
磊落書生も花嫁の如し都てこんな事ばかりで、私は生れてから嫁入をしたことはないが、花嫁が勝手の分らぬ家に住込んで、見ず知らずの人に取巻かれてチヤフヤ云われて、笑う者もあれば雑談を云う者もあるその中で、お嫁さんばかり独り静にしてお行儀を繕い、人に笑われぬようにしようとして却てマゴツイて顔を赤くするその苦しさはこんなものであろうと、凡そ推察が出来ました。日本を出るまでは天下独歩、眼中人なし怖い者なしと威張て居た磊落書生も、始めて亜米利加に来て花嫁のように小さくなって仕舞たのは、自分でも可笑しかった。夫れから彼方の貴女紳士が打寄りダンシングとか云て踊りをして見せると云うのは毎度の事で、扨行て見た処が少しも分らず、妙な風をして男女が座敷中を飛廻るその様子は、どうにも斯うにも唯可笑くて堪らない、けれども笑ては悪いと思うから成るたけ我慢して笑わないようにして見て居たが、是れも初めの中は随分苦労であった。