후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
到頭仕舞には洋書を読むことを罷めて仕舞うて攘夷論でも唱えたらば、ソレはお詫が済むだろうが、マサカそんな事も出来ない。此方が無頓着に思う事を遣ろうとすれば、浪人共は段々きつくなって来る。既に私共と同様幕府に雇われて居る飜訳方の中に手塚律蔵と云う人があって、その男が長州の屋敷に行て何か外国の話をしたら、屋敷の若者等が斬て仕舞うと云うので、手塚はドン/″\駈出す、若者等は刀を抜て追蒐る、手塚は一生懸命に逃げたけれども逃切れずに、寒い時だが日比谷外の濠の中へ飛込んで漸く助かった事もある。夫れから同じ長州の藩士で東条礼蔵と云う人も矢張り私と同僚飜訳方で、小石川の素と蜀山人の住居と云う家に住で居た。所がその家に所謂浮浪の徒が暴込んで、東条は裏口から逃出して漸と助ったと云うような訳けで、いよ/\洋学者の身が甚だ危くなって来て油断がならぬ。左ればとて自分の思う所、為す仕事は罷められるものじゃない。夫れから私は構わない、構おうと云た所が構われもせず、罷めようと云た所が罷められる訳けでない、マア/\言語挙動を柔かにして決して人に逆わないように、社会の利害と云うような事は先ず気の知れない人には云わないようにして、慎める丈け自分の身を慎んで、ソレと同時に私は専ら著書飜訳の事を始めた。