후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
父母の遺伝
例えば私が小士族の身分で上流に対しては小さくなって居なければならぬけれども、順を云えば又私より以下の者が幾らもあるから、その以下の者に向て自分が軽蔑された丈けソレ丈け軽蔑して遣れば、所謂江戸の敵を長崎で討て、勘定の立つようなものだが、ソレが出来ない。出来ない所ではない、その反対に私は下の方に向て大変丁寧にして居ました。
父母の遺伝是れは私独りの発明でない、私の父母共に爾う云う風があったと推察が出来ます。前にも云た通り、私の父は勿論漢学者で、身分は私と同じ事であるから、定めて上流士族から蔑視されて居たでしょう。所が私の父は決して他人を軽蔑しない。例えば江州水口の碩学中村栗園は父の実弟のように親しくして居ましたが、元来栗園の身分は豊前中津の染物屋の息子で、所謂素町人の子だから、藩中士族は誰も相手になるものがない、けれども私の父はその人物を愛して、身分の相違を問わず大層丁寧に取扱うて、大阪の倉屋敷の家に寄寓させて尚お種々に周旋して、とう/\水口の儒者になるように取持ち、その間柄と云うものは真に骨肉の兄弟にも劣らず、父の死後私の代になって、栗園先生は福澤の家を第二の実家のような塩梅にして、死ぬまで交際して居ました。