후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
米国前の国務卿又日本を評す
の常なり、既にこの程英吉利の王子入城謁見のとき、城門外に於て潔身の祓を王子の身辺に施したり、抑も潔身の祓とは上古穢れたる者を清めるに灌水法を行いしが、中世、紙の発明以来紙を以て御幣なるものを作り、その御幣を以て人の身体を撫で、水の代用として一切の不浄不潔を払うの故実あり、故に今度英の王子に施したるはその例に由ることにして、日本人の眼を以て見れば王子も亦唯不浄の畜生たるに過ぎず云々とて、筆を巧に事細かに書て遣たことがある。ソレは私が尺振八から詳に聞きました。この尺振八と云う人はその時、亜米利加公使館の通弁をして居たので、尺が私の処に来てこの間是れ/\の話、大笑いではないかと云て、その事実もその書面の文句も私に親しく話して聞かせましたが、実に苦々しい事で、私は之を聞て笑い所ではない泣きたく思いました。
米国前の国務卿又日本を評す又その頃、亜米利加の前国務卿シーワルトと云う人が、令嬢と同伴して日本に来遊したことがある。この人は米国有名の政治家で、彼の南北戦争のとき専ら事に当て、リンコルンの遭難と同時に兇徒に傷けられたこともある。元来英国人とは反りが合わずに、云わば日本贔屓の人でありながら、今度来遊、その日本の実際を見て何分にも贔屓が出来ぬ、こんな根性の人民では気の毒ながら自立は六かしいと断言したこともある。