후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
前にも云う通り私は一体金の要らない男で、一方では多少の著訳書を売て利益を収め、又一方では頓と無駄な金を使わないから多少の貯蓄も出来て、赤貧ではない。是れから先き無病堅固にさえあれば、他人の世話にならずに衣食して行かれると考を定めて、ソレで男らしく奥平家に対しても扶持方を辞退しました。スルと奥平の役人達は却て之を面白く思わぬ。「ソンナにしなくても宜い、是れまで通り遣ろうと云て、その押問答がなか/\喧ましい。妙なもので、此方が貰おうと云うときには容易に呉れぬものだが、要らないと云うと向うが頻りに強うる。ソレで仕舞には、ドウもお前は不親切だ、モウ一歩進めると藩主に対して薄情不忠な奴だと云うまでになって来た。夫れから此方も意地になって、「ソレなら戴きましょう。戴きましょうだが、毎月その扶持米を精げて貰いたい。モ一つ序でにその米を飯か粥に焚て貰いたい。イヤ毎月と云わずに毎日貰いたい。都ての失費は皆米の内で償いさえすれば宜いから爾うして貰いたい。ソレでドウだと申すに、御扶持を貰わなければ不親切不忠と云われる、不忠の罪を犯すまでにして御辞退申す程の考はないから慎んで戴きます。