후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
如来衛門
聞こえないけれど熱心に彼女はそれを聞くのであった。
彼女は仮死の状態から、現実のこの世へ立ち帰った。全身に汗が流れている。その汗を拭いて、すやすやと、彼女は今度こそ本当の快い眠りにはいって行った。
遠くで鶏鳥が一声鳴いた。と、次々に鳴き立てたが、夜はなかなか明けなかった。
如来衛門
それはある宵のことである。
藪原長者は棍棒を提げ、若党下僕を無数に連れて、荒れた虎のように喚きながら、館の内外を探し廻わった。
「己れ逃げようとて逃がすものか。こう門口を閉めたからは、袋の中の鼠じゃわい。さあ如来衛門出てうせろ! 尋常に姿を見せるがいい! 汝は泥棒か家尻切りか、他人の館へ忍び込み、大事な女を盗もうとは、それでも達者かそれでも達者か!」
長者の我鳴る嗄れ声は、階下から階上から塀外まで、恐ろしい権幕で鳴り渡った。
しかし隈なく探しても、如来衛門もまた白萩も、その影さえも見えなかった。それから三日三夜その間、尚厳重に調べられたが、やはり姿は見えなかった。
剛情の長者も諦めたか、四日目の朝から館の門は、自由に人を通すようになった。
その夜の深更のことである。鳰鳥の室に立て廻わした金屏風の蔭からその白萩と如来衛門とが現われた。