후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
硫黄ヶ滝の大断層
もっとも一人の愛娘の芳江姫の教育をこの老師に託してあったところから、日昼数百人に警護されて吟味所へ輿で来るようなことは一再ならずあった事はあったが。
弾正太夫とオースチン師は屹と絵図面を見詰めたまま双方いつまでも無言でいた。
戸外には嵐が吹き捲いている。桜の花の盛りだと云うに何んの兇兆ぞ、早朝から大片の雪が降り出して夜になっても降り止まず、既に三尺の上越すまでに皚々と積もっているのであった。
吹雪荒れ乱る戸外の物音も内部へまでは聞こえて来ないのであろう、寂然と屋内は静かであった。
硫黄ヶ滝の大断層
号令に慣れた鋭い声を辛く抑えた小さい声で弾正太夫はやがて云った。
「絵図面は完璧でござろうの? 絵図面通り掘り進んだならば金石は必ず出ましょうの?」
そう云う声には何んとなく不安が籠っているらしかった。
「さよう」
と老師は受け答えた。その声にも多少の不安がある。
「おおかた出づるでございましょう。いや必ず出ましょう」
「……硫黄ヶ滝の大断層? フーム、あそこから石が出る? 私は夢にも思わなかった。必ず出るでござろうの?」
老師は眉を顰めたが、
「必ず出でようかと存ぜられまする」