후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
鳰鳥の嘲笑
大工事の邪魔をする。と云ってどうして可愛いお前を、蛮族の妻になど出来るものか。そこで随分考えたものさ。と、天佑というものさね。折よくそこへやって来たのが、里の女の鳰鳥よ。そこでうまうまおびき出し、麻酔剤で無理に眠らせ、面紗を冠ぶせて輿へ載せ、これこそ拙者の姫でござると瞞してくれてやったのさ。アッハッハッハッそうとは知らず、偉らそうに構えていた荒玉梟帥奴、ほんとの姫だと思い込み、悦に入って眼を細め、凱歌を上げて連れて行ったが、思えば可笑しくて腹の皮がよじれる。……姫よ、どうしたのだ、何んとか云いな。何故黙っている、病気なのか? 顔を隠すにも及ぶまい。氈をお取り、その氈を」
城主は氈へ手をかけた。
と、自分から氈を刎ね、ヒラリと寝台から飛び下りたのは、姫ではなくて鳰鳥であった。
「あッ」と仰天した城主の顔へ、鳰鳥は哄笑を投げ付けた。
「ハッハッハッハッ驚いたかい! 姫と鳰鳥の早変わり、こいつは意外に相違ないさ。換え玉の筈のお姫様が、換え玉ではなくて本物で、さぞ荒玉梟帥とやらは、満足をしているだろうよ。気の毒なのはお姫様、無慈悲なお前さんの犠牲になり、黄泉の岩根へ行ったからは、そこで生涯暮らさなければならない。