후리가나로 읽는 일본 고전
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さんごくし
三国志(八)
吉川 英治
吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면
いったい、ここまでの蜀は、ほとんど孔明一人がその国運を担っていたといっても過言でない状態にあったので、彼の死は、即ち蜀の終りといえないこともない。
しかし、それは孔明自身が、以て大いに、自己の不忠なりとし、またひそかなる憂いとしていた所でもある。
従って、自身の死後の備えには、心の届くかぎりのことを、その遺言にも遺風にも尽してある。
以後、なお蜀帝国が、三十年の長きを保っていたというも、偏に、「死してもなお死せざる孔明の護り」が内治外防の上にあったからにほかならない。
そこで孔明の歿した翌年すなわち蜀の建興十三年にはどんなことがあったかというに、蜀軍の総引揚げに際し、桟道の嶮で野心家の魏延を誅伐した楊儀も、官を剥がれて、官嘉に流され、そこで自殺してしまった。
延は儀を敵視し、儀は延を邪視し、この二人は、すでに孔明の生前から、互いによからぬ仲であったが、孔明の大度がよくそれを表面に現わすなく巧みに使ってきたものに過ぎなかった。
それというのが二人ともひそかに、孔明の死後は、われこそ蜀の丞相たらんと、おのおの、その後継をめぐって相争っていたからである。