일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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さんごくし

三国志(八)

吉川 英治

吉川 英治의 三国志(八)(さんごくし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N1. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N1 · 고급 · 신자체·신가나 · 195,604자 · 391화면

아오조라 문고

「――先帝の名は備なり。備は、備うるなり、また具うるを意味す。後主の諱は禅にして禅るの意をもつ。すなわち禅り授くるなり。劉氏は久しからずして当に他へ具え禅るべし」

こういう学者を内に養っていた国家が内に病を起していないわけはない。いわゆる最後の「あっけなさ」は、すでに蜀の肉体のこういう危険な病症が平時に見のがされていたにほかならない。

ところで降人に出た劉禅の余生はどうなって行ったろう。魏へ移った旧蜀臣は、おおむね魏から新しい官職を与えられて、その隷属に甘んじた。劉禅もまた、魏の洛陽に遷され、後、魏から安楽公に封ぜられて、すこぶる平凡な日を過していた。

――ある時、彼の心懐を思いやって、魏人の一人が、彼の邸を訪うて面接したとき、試みに、

「魏へ来ても、日常のご不自由はないでしょうか、何かにつけ、蜀のむかしを思い出されて、折には、ご悲嘆にくるることもおありでしょうな」と、たずねてみた。

すると、凡庸な彼は、

「いやいや、魏のほうが、はるかに美味もあるし、気候もよいから、べつに蜀を思い出すようなこともありません」

と、いっこう無感情に答えたということである。