후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
この四十八曲の『前奏曲と遁走曲』は、西洋音楽の旧約聖書で、あちらではぶっ通しの演奏も珍しくないと聴いたが、日本で――しかも一流のバッハ弾きの演奏したこの曲を全部レコードで聴けようとは夢にも思わなかったのだ。もっとも、これより先、ハリエット・コーエンが一番から九番まで入れ、ホワード・ジョーンズが十番から十七番までは入れているが、それは全曲の僅か三分の一で、しかも、演奏はそんなに褒められたものではなかった。いつになったらこの曲の全部をピアノで聴かれるかしら――と思っている矢先、バッハ研究者として知られ、バッハ弾きの権威と言われているエドウィン・フィッシャーがレコードしてくれるとなると、これはシュナーベルの『ベートーヴェン・ソナタ協会』にも劣らぬ魅力でなければならない。
日本ビクターのプレスを待ち兼ねて、HMVで取った第一巻は、シュナーベルのベートーヴェンにも優って(これは決して誇張ではない)、私たちバッハ好きを夢中にさした。フィッシャーの生真面目で典雅な演奏は、最初のハ長調の前奏曲と遁走曲でもう私たちの心をしかと捉えてしまった。とかく、華麗に弾かれ過ぎているバッハを、あれだけ簡素に、そして言いようもなく気高く弾いた人は、ブゾーニ以外に断じてあり得なかったのである。