일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면

아오조라 문고

楽曲の傾向をやかましく詮議立てし、コッソリ演奏者の主観を入れて、粉飾見事に演奏する人たちに比べて、カサルスの淡々たる態度は、なんという至人の芸風であろうか。

カサルスの演奏態度は、極めて平淡自由なもののようである。パイプを脂下りに銜えたままチェロを奏しているカサルスの写真を私はしばしば見受ける。あの好々爺然とした自由な態度は、やがて美しい音楽の流るるがごとく生れ出る原因でもあろう。

カサルスの演奏料は一回三千弗と言われている。この世界最高の演奏料も、カサルスに取っては決して高価でないが、その出演料に禍されて、コルトー、ティボーと組合せになるカサルス・トリオの演奏を困難ならしめているという噂にして本当ならば、三千弗の罪も決して軽くはない。

繰り返して書いたように、カサルスのチェロの特色は、その音楽的絶対価値の高いことで、単に、甘いとか美しいとかの、官能的な標準で律すべき問題ではない。カサルスのもう一つの特色は、曲に対する愛情と理解である。それから、心の自由さである。カサルスには頑固な偏見も、年寄臭い主観もない。彼の演奏は常に人間愛の泉から出発する光輝と愛情に包まれているが、その表現力は、百の性格を持っている。