일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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めいきょくけっていばん

名曲決定盤

野村 あらえびす

野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면

아오조라 문고

エルマンのヴァイオリンを特色づける、いわゆるエルマン・トーンは、その頃最も脂の乗り切った時で、その後十幾年、昭和十二年に日本を訪ねたときは、もはや昨日のエルマン・トーンはおもかげしか残っていなかった。

若い頃のエルマンというものが、全く魅力満点であったことは誰でも認めている。エルマンの音の豊麗な美しさは、クライスラーとは全く違ったもので、さらに脂の強く、生々しいものでさえあった。電気以前の『G線上のアリア』やシューベルトの『アヴェ・マリア』、ショパンの『ノクターン』などが、どれほど持て囃され、心酔され、尊敬されたか、今日のファンの想像の及ぶところではない。

エルマンの演奏はクライスラーとは正反対で、ステージの上を、極めて活発に歩き廻り、目につくほど猛烈に身体を動かした。それはしかしなんでもないことだ。エルマンは芸術家であり、そして充分過ぎるほど、我らを陶酔境に導いてくれたのである。ステージで動くくらいのことになんの不思議があろう。

世界的なヴァイオリニストに接したことのない、その頃の聴衆は、ただ随喜し渇仰した。その時帝劇の特等は十五円、一等は十二円、二等でさえ八円であった(三等四円、四等二円)。