후리가나로 읽는 일본 고전
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めいきょくけっていばん
名曲決定盤
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 名曲決定盤(めいきょくけっていばん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 344,837자 · 680화면
も、かつて幾通りかのレコードで聴き知っている人も少くあるまい。それらがいかに豪華に、いかに荘厳に演奏され、劇的空気を醸し出したかも言う必要はない筈だ。既に、『小遁走曲=ト短調』の一曲においても、私どもは巧みに劇的な盛り上げ方をした、ヴァーチュオーソたちの美しい演奏を聴き知っているが、シュヴァイツァーにおける場合、それは、なんという野暮ったい、地味な、そして気のきかない演奏であろう。一曲一曲についてそれを言うまでもなく、いやしくもバッハのオルガン曲に関心を持つ者ならば、この演奏の素朴な淋しさに、茫然たる人さえあるだろうということを私は惧れている。
しかし、その人たちは、近代の華麗な軽佻な歪められ過ぎたバッハを聞き馴らされ、バッハの粉黛を施した一面だけを見ていたことを反省しなければならない。バッハは正に、シュヴァイツァーの説くが如く、この謹厳素朴な、あるがままの姿こそ本来の面目なのである。
ここに本当のバッハの神性があり、バッハのつくろわぬ美しさがある。淋しい故に古典を棄てるならば、去ってジンタ化せるトーキー音楽でも聴くがいい。いやしくもバッハの魂にふれ、バッハの神性を把握し、バッハの美しさを味わわんとするならば、真人シュヴァイツァー博士のバッハに聴くべきである。