후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
に、彼もようやく少しずつ眼をひらいて来た。
二個の落栗がざっと描いてあって、一個は殻を破っており、一個はまだイガの針を立てて固く殻を閉じている。それへ栗鼠が飛びついているだけの構図である。
栗鼠の生態は、いかにも自由性に富んでいて、人間の若さと、若さの持つ欲望とを、そのまま、この小動物の姿態にあらわしている。――しかし、栗鼠の意欲のままに、その栗を食らおうとすれば、イガに鼻を刺され、イガを怖れていれば、殻の中の実は食うことができない。
作者は、そんな意図はなく描いたのかもしれないが、武蔵はそうした意味にもこれを眺めてみるのだった。絵画を見るのに、絵画以外の諷意とか、暗示とか、そんな考え方をして煩うのはよけいなことかも知れないが――と思いつつも、その絵は「単純なる複雑」のうちに、墨の美感や画面の音階のほかに、人をして思わず黙想に遊ばしめる無機的な作用を種々に備えているのだから仕方がない。
「武蔵どの、また梁楷と睨めっこですか。よほど気に入ったとみえますな。何ならば、ご出立の時に巻いてお持ちなさい、差上げましょう」
無造作に、彼の姿を見ていいながら、光悦は今、何か用ありげに彼のそばへ坐った。