후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
――どうです、ひとつこの京都の隅あたりへ、ざっとした丸木で一庵をお拵えになっておいては」
「まだ家がほしいと思ったことはありません。それよりも、九州の果て、長崎の文明、また新しい都府と聞く東の江戸、陸奥の大山大川など――遠い方にばかり遊心が動いています。生れながら私には、放浪癖があるのかもわかりません」
「いや、あなたばかりでなく、誰でもでしょう、四畳半の茶室より、蒼空を好むのが若い人の当り前です。同時に、自分の希望の達成が、自分の身近にはない気がして、常に遠くにばかり道があると思ってしまう弊もある。大事な若い日の空費はたいがい、その遠くにあこがれて居所に希望を誓わない――つまり境遇への不平に暮れてしまうのじゃないでしょうかな」
といって、ふと、
「ハハハハ、私のような閑人が、若いお人へ、教訓めいて、こんなことをいうのはおかしい。……そうそう、ここへ来たのはそんなことではなく、あなたを今夜連れ出そうと思って来たのですが、どうですか武蔵殿、あなたは遊廓を見たことがありますか」
「遊廓というと……遊女のいる廓のことですか」
「そうです。私の友達に、灰屋紹由というて、気心のおけない人がいる。