후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
妙秀尼は、衣裳箪笥のそばへ寄って、
「帯はこれでよいか。小袖はどちらにしやるか?」
と、遊廓へ行くという息子の身仕度を、自分が遊山にでも出向くように、いそいそと気をくばる。
衣裳のみでなく、紙入れ、印籠、脇差なども派手やかなのを選って揃え、わけても紙入れの中へは、男の中へ交わって恥かしい思いをせぬように、女の世界にはいって汚い仕方をせぬように、そっとべつな金箪笥の内から、金子の音をしのばせて、心づかいをずッしりと入れておく。
「さあさあ、行て来なされ、遊廓は灯ともし頃の宵がよく、もそっとよいのは、黄昏れ刻の通い路というげな。武蔵どのも、行ておざれ」
そして、いつの間にか、武蔵の前にも、綿服ではあるが、肌着から上着まで、垢のつかない一襲ねがそろえてある。
初めは、腑に落ちぬことと怪しまれたが、この母御がこれ程すすめるところなら、悪所通いと世間でいうほど、行って悪い場所でもなさそうに思われる。
武蔵は考え直して、
「では、お言葉に甘えて、光悦どのに連れて行ってもらいます」
「オオ、そうなされ。――さ、衣裳もかえて」
「いや、拙者には、美服はかえって似合いませぬ。