후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
「武蔵は――先へここへ来ていたのか、若先生より、後から来たのか」
「先へ来て、あそこの、塚の前に立っていました」
「一人だな、先も」
「へい、一人でした」
「どう試合ったのだ? 貴様は、ただ見ていたのか」
「若先生が、手前に向って、万一、武蔵に敗けた時は、わしの骨はおまえが拾って行け。乳牛院の原には、明け方から門下たちが出張って騒いでいるが、武蔵との試合が決するまでは、あの者達へ、報らせに行ってはならんぞ――兵法者が、敗れをとるのは、時にとってぜひもないことだ。卑怯な振舞いして勝つほどの不名誉者にはなりたくない。――断じて、横から手出しはならんぞ――と、こう仰っしゃって、武蔵の前へすすんで行かれました」
「ふ……ウム、そして」
「武蔵の少し笑っている顔が、若先生の背を越して、私の方に見えました。なにか静かに、二人は挨拶を交わしているなと思ううちに、するどい声が野に響きわたって、ハッと思う眼に、若先生の木剣が空へ飛びあがったように見えますと、途端にもう、この広い野に突っ立っているのは、柿いろの鉢巻に、鬢の毛をそそけ立てている武蔵の姿がひとつしか見えなかったのでございます――」