후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
この正月、五条大橋で彼が見つけた時も、武蔵は、若い娘に縋られて、往来中で泣かれていた。今見れば、またこの態だし、
(どうかしているぞ、この頃、おいらのお師匠さまは)
と、大人の慨嘆然たりという顔つきに似たようなほろ苦さが、彼の幼い心にも、込み上げて来ずにいられないものらしいのである。
それからふと、
(よし、驚かしてやれ)
と、悪戯心が、忌々しさを唆って来て、なにか、思いついたらしく、そっと石の上から脚を下そうとすると、
「城太郎、誰と来た?」
武蔵の声である。
「え?」
また、覗いてみると、眠っていた人は、うす眼を開いて、笑っていた。
「…………」
返辞よりも先に城太郎は表の戸口へ駈け廻って、そこを開けるや否や、中へ入って武蔵の肩に抱きついていた。
「お師匠さま!」
「おう……来たか」
仰向いたまま、肱を伸ばして、武蔵は彼の埃くさい頭を胸へ抱えこみ、
「どうして分った? ……。沢庵坊にでも訊いて来たか。しばらくだったなあ」
むっくりと、武蔵は彼の首を抱いたまま身を起した。久しく忘れていた懐中の温みに城太郎は、狆がじゃれるように、いつまでも、その首を武蔵の膝から離そうともしなかった。