후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
けれど源左老人や、御池十郎左衛門らの老巧は、そういう裏を考えて、それをもってかえって武蔵の奇策となし、畢竟武蔵の助太刀はどこか附近に姿をかくしているものと疑心暗鬼の眼ざしが忙しない。
――びゅっ!
どこかで弦音がした。
武蔵の抜きはなった刀の刃風のようにもそれが聞えて、彼の顔へ向って飛んで来た一本の矢は、同時にパッと二つになって、肩のうしろと刀の切ッ先へきれいに落ちた。
――と見えた視線はもうそこへ置き残され、武蔵の体は髪を逆立てた獅子のように、松の幹に隠れていたそこの蔭のものへ向って一足跳びに躍っていた。
「キャッ。怖いっ!」
立っておれと吩咐けられた通りに、最初からそこに立っていた源次郎少年は、悲鳴をあげて、松の幹へ抱きついた。
その叫びに、父の源左老人が、自分が真二つに割られたような声で、わあーッと彼方で跳び上がったと思うと、武蔵の刀によって描かれた一閃が、どう斬り下げられたのか、松の皮二尺あまりを薄板のように削ぎ、その皮といっしょに前髪の幼い首を血しおの下に斬り落していた。
霧風
一
まるで夜叉の行為にひとしい。
最初から重大視していた目的物でもあるかのように、武蔵はなにものも措いて真っ先に、源次郎少年を斬ってしまったのだ。