후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
その小手技を、ぴしぴし封じて、武蔵が許す気色もなく、捻じ伏せかけると、
「く、くそっ」
猛然、この男は、生来の暴勇をふるい起し、短刀を抜いて、突っかけて来た。
引っぱずして、
「この鼠賊」
と体を抄い込み、どんと、次の部屋まで投げつけると、その脚か手が、炉の上の自在鉤へぶつかったのであろう。朽ち竹の折れる響きと共に、炉の口から、火山のような白い灰が噴き騰った。
武蔵を近づけまいとして、その濛々と煙る中から、釜のふただの、薪だの、火箸だの、土器などを、所きらわず投げつけてくる。
――やや灰が落着いたところで、よく見ると、それは賊の頭目ではない。彼はすでに、どこか強く打ちつけたとみえて、柱の下に長く伸びているのである。
――それなのになお、
「畜生、畜生」
と、必死になって、手当り次第に、物を取っては、武蔵へ向って投げつけて来るのは、賊の妻らしい女であった。
武蔵は、すぐその女を組み敷いた。――女は組み敷かれながらもまだ、髪の笄を逆手に抜いて、
「畜生」
と、突きかけていたが、その手を、武蔵の足に踏まれてしまうと、
「――お前さん、どうしたのさ! 意気地のない、こんな若僧に」