후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
「今夜は、汝たちが遊ぶんじゃねえ。先生のご案内をして、よく観せてお上げ申すのだぞ」
といわれて来たが、門を出るとすぐ忘れて、
「なあ兄弟、こういう御用なら、毎日仰せつかってもいいなあ」
「先生、これから時々、葭原が見てえと、仰っしゃっておくんなさい」
と、はしゃいでいる。
「はははは。よかろう、時々いってやる」
小次郎は先に歩む。
陽が暮れる途端に、江戸は真っ暗だった。京都の端にもこんな暗さはない。奈良も大坂も、もっと夜は明るいが――と江戸へ来て一年の余になる小次郎でも、まだ足元が不馴れだった。
「ひどい道だ。提燈を持って来ればよかったな」
「廓へ提燈なんぞ持ってゆくと笑われますぜ。先生、そっちは堀の土を盛りあげてある土手だ。下をお歩きなさい」
「でも、水溜りが多いではないか。――今も葭の中へ辷って、草履を濡らした」
堀の水が、忽然と、赤く見え出した。仰ぐと、川向うの空も赤い。一廓の町屋の上には、柏餅のような晩春の月があった。
「先生、あそこです」
「ほう……」
眼をみはった時、三人は橋を渡っていた。小次郎は渡りかけた橋をもどって、
「この橋の名は、どういうわけだな」