후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
「これが遊廓か」
と、小次郎は、夥しい天井のふしだらけなのを眺めて、
「いや、殺伐な」
と、苦笑した。するとお直は、
「これはまだ仮普請で、いま裏の方に、伏見にも京にもないような本普請にかかっているのでございますよ」
と、弁解する。そしてじろじろ小次郎を見ながら、
「お武家様には、どこかでお目にかかっておりますよ。そうそう昨年、私たちが伏見から下って来る道中で」
小次郎は忘れていたが、そういわれて、小仏の上で出会った角屋の一行を思い出し、その庄司甚内が、ここの主ということも分って、
「そうか。……それは浅からぬ縁だ」
と、やや興に入る。菰の十郎は、
「それやあ、浅くねえわけでしょう。何しろ、此楼には、先生の知っている女がいるんだから」
と、揶揄して、その遊女をはやくここへ呼んでくれとお直へいう。
こんな顔の、こんな衣裳の、と菰が説明するのを聞いて、
「ああ、わかりました」
お直は立って行ったが、いつまで待っても、連れて来ないのみか、菰とお稚児が廊下まで出てみると、なんとなく楼内が躁がしい。
「やいっ、やいっ」
二人が手をたたいて、お直を呼び、どうしたのだと極めつける。