후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
それはみんな男というものだ。男こそは仇だと思う。同時に彼女はまた、男を探して生きている。武蔵のような男を――である。
(似ている人でもいい)
と、彼女は思った。
もし似ている人に出会ったら、愛の真似事をしても、慰められるだろうと朱実は思っていた。だが、遊客の中に、そんな者は見つからなかった。
求めつつ、恋しつつ、だんだんにその人から遠くなるばかりな自分が朱実にはわかっていた。酒はつよくなるばかりだった。
「花桐っ……。花桐」
普請場とすぐくっ付いている角屋の裏口で、親方の甚内の声が近く聞え、やがて空地の中へは、小次郎たち三名の姿も見えている。
さんざん詫びをいわせたり、文句をいったあげく、三名の影は空地から往来の方へ出て行った。多分、あきらめて帰ったものと見える。朱実は、ほっとして、顔を出した。
「――あら花桐さん、そんな所にいたのけ?」
台所働きの女が、頓狂な声を出しかけた。
「……叱っ」
朱実は、その口へ手を振って、大きな台所口を覗きながら、
「冷酒でひと口くれないか」
「……え。お酒を」
「ああ」
彼女の顔いろに怖れをなして、かたくちへ満々と注いでやると、朱実は、眼をつむって、器と共に、白い面を仰向けにのみほした。