후리가나로 읽는 일본 고전
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みやもとむさし
宮本武蔵(五)
吉川 英治
吉川 英治의 宮本武蔵(五)(みやもとむさし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 508,883자 · 1017화면
武蔵の箸が行くとその蠅は、逃げもせず、黒豆を挟むように素直に挟まれてしまうのだった。
「……限りがないわい。伊織、この箸を洗って来い」
伊織が、それを持って、外へ出ると、その隙間に、博労の熊も、消えるように隣の部屋へ逃げこんで行った。
しばらくごそごそしていたかと思うと、またたくまに、部屋替えをしたものとみえ、襖の向うには人声もしなくなった。
「伊織、せいせいしたな」
笑い合って、蕎麦を食べ終えた頃、夕陽も陰って、研屋の屋根の上に、細い夕月が見えていた。
「どれ、おもしろそうな前の研師へ研を頼みに行って来ようか」
だいぶ荒使いをして傷めている無銘の一腰――それを提げて、武蔵が立上がった時、
「お客さん、どっかのお侍が手紙を置いて行かしゃりましたが」
と、黒い梯子だんの下から、宿のおかみさんが、一通の封書をつき出した。
四
(はて、何処から?)
と封の裏を見ると、
助
とただ一字しか書いてない。
「使いは?」
武蔵が問うと、宿のおかみさんは、もう帰りましたといいながら、帳場に坐る。
梯子だんの途中に立ったまま武蔵は封を切ってみた。「助」の字は、きょう馬市で出会った木村助九郎のこととすぐ読めた。