일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まつのやろはち

松のや露八

吉川 英治

吉川 英治의 松のや露八(まつのやろはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,597자 · 253화면

아오조라 문고

(あれはぜひとも、お目をかけておかれますように。めずらしい頭のよい男で、交渉事に不調を招いたことなく、それに、理財に長じてもおりますれば――)

と、推薦して措かなかった。

慶喜も、一度招んで会った。また、藩地の穀税整理などをやらしたこともある。そして、

(なるほど、器量者らしい)

と感心はしたが、召し抱える話はでなかった。といって、追えともいわないのである。藩邸の出入りだけを黙認されていた。誰か、渋沢が勤王運動で郷里から趁われ者だということを、慶喜に告げた者があるらしかった。

平岡円四郎はよく、渋沢に向かって云った。

(惜しいものじゃて。その才能を持ちながら、思想運動さえやらなければ、一躍にも、出世の道があるものを――)

そしてまた、こうも意見した。

(勤王勤王と、熱病のように若い者がかぶれて行くが、そうやすやすと、三百年の幕府が、なんで瓦解してたまろうか。五十年先、百年先は知らぬこと。其許らが生きているうちに成功しなんだら、可惜、濠の埋草じゃ。仮に間に合っても、狡いのは、お先棒には飛び出さんものだ。吾こそと、飛び出すのは皆、白骨の焚木じゃ、その白骨を山と積まねば、世はうごかぬ。