일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

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まつのやろはち

松のや露八

吉川 英治

吉川 英治의 松のや露八(まつのやろはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,597자 · 253화면

아오조라 문고

二

「もいちど、会いたい。――女房持ちになる前に」

襖があいた。

八十三郎が顔をだしている。

「兄上、およびですぞ」

寝たまま、首を擡げて、

「だれが」

「新調のご紋服や、裃が縫えて参りました。一度、お召しになってみるようにと、叔父御や、親類の女どもが申しまする」

「寸法に合わせて仕立てたものなら、着てみないでも、いいではないか」

「そうですか」

「そうだとも」

「諸方様から、お祝いの品々が参っています。いちど、ご覧なされては」

「いいよ、うるさい」

「どうかなさいましたか」

「どうもせん」

「明日が、楽しみやら、待ちどおしいやらで、もう、うつつなので――」

突然、

「馬鹿っ――」

庄次郎は、弟の足もとへ、扇子を抛りつけて、どなった。

「拙者が、何を考えてるか、貴様などに、わかるか。あッちへ行ってろッ」

二

媒人やら、叔父の小林鉄之丞やら、婚家の定紋提灯をぶら下げて、麻裃の影を、ゆらゆら、藪に描きながら、だらだら坂を降りて行った。

宵の五刻に、江戸川上水の琵琶橋(今の石切橋)に着く――という嫁方との打ち合せなので、その輿を、出迎えるためだった。

九月の十三日。後の月だ。

手伝いに来ている、小林の中間が、