후리가나로 읽는 일본 고전
ja-reading.com
후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.
まつのやろはち
松のや露八
吉川 英治
吉川 英治의 松のや露八(まつのやろはち)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 125,597자 · 253화면
湯道具を、自分の家の櫺子窓へ突っこむと、すぐ、お吉ッつぁんの家へ上がりこんで行った。お吉ッつぁんは、稼ぎに出ているのか、留守らしかった。
だが、薄暗い六畳の一間をのぞくと、枕屏風と、鼠不入のほか、何もない古畳の真ん中に、一人の図う体の大きな男が、仰向けに寝転がっている。自分の腹の上に乗せて遊ばせているのは、お吉ッつぁんの父無し子で、
「ドロドロドロ、バアー」
と足業をやって、子どもを差し上げたり、亀の子みたいに、背中で廻って、
「さあ、どうだ。さあ、どうだ――」
子どもは、きゃッきゃッと笑いぬいてやまなかった。しまいには、しゃっくりをして、露八の胸に涎をこぼしていた。
「阿呆っ――」
お蔦は、障子の間から、癇ばしった声を、たたきつけた。
「? ……」
露八は、寝たまま、額ごしにお蔦の顔を見てその顔いろの蒼白さに、息をのんだ。
子どもの、しゃっくりも熄んだ。
つい――と嫋かな体を横に入れて、露八のそばへ坐ると、露八は跳び起きて、
「見つかったか」
「いい加減におしッ」
「何を」
「人を、おひゃらかしているね、おまえさん――」
どたん。
唐紙の中へ、露八の頭が、すぽっと嵌まってしまった。