후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
ベートーヴェンも最初は耳疾を隠していたが、ついには社交を断念して、故意に「人嫌い」にならなければならなかった。その頃の心境を彼はこう友人に書いている。「――私は実に悲しい生活をしなければならぬ。この耳が聴えたら、どんなに幸福だろう。私はすべての人を避けていなければならぬ。悲しい諦め――そこに逃げ込まなければならぬ――」と。またこうも書いた、「私はしばしば私という存在を造物主に呪った。私の生活は神の造り給うものの中で最も惨めだ」――と。我も人も許した第一流の音楽家が次第に聴覚を失いつつあるのである。世の中にこれほど恐ろしいことはない。
三十歳の時、ベートーヴェンは最初の遺言状を書き、その後二度まで自殺を企てた。「私の耳は平常人より完全でなければならない、――私は耳が聴こえないとどうして言えよう」、「死は無限の苦境から私を解放するだろう――」。ベートーヴェンはこう書いた。が、この苦悩は巨人を殺すために与えられた笞ではなかった。絶望と孤独が、散々に大きな魂をさいなみ続けた末、巨人は豁然として大悟したのである。
それはプルタークの英雄伝から教えられた思想であった。