후리가나로 읽는 일본 고전
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がくせいものがたり
楽聖物語
野村 あらえびす
野村 あらえびす의 楽聖物語(がくせいものがたり)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 193,667자 · 381화면
「――人はなんかしら、いいことの出来るうちは、自分で自分の命を断ってはいけない――」と。即ちベートーヴェンはその使命の高遠さと、芸術の不滅を信じて、辛くも自殺を思い止ったのである。
運命と人間との争闘を描いたと言われる「第五シンフォニー」はこの頃作られた。辛辣苛酷な運命のしいたげの下に、か細きうめきをあげる人間が、その意志の力をもって、ついに運命に打ち勝ち、勝鬨も高らかに最後の勝利へと突き進むのがこの曲の内容である。
ベートーヴェンは「人生のための芸術」の最初のスタートを開いた音楽人である。ベートーヴェン以前の音楽は、形式の整頓と、限りなき美しさの欲求のために書かれた、多分に娯楽的要素を含む音楽が主流であったが、ベートーヴェンに至って、音楽に人生観と哲学とを採り入れ、自己の精神内容と経験とを、直ちに音楽的表現に役立てて、切れば血の出るような曲を作ったのである。ベートーヴェンにおいては、生活は即ち音楽であり、音楽は即ち自伝であった。その作品を「金のために書かない」とベートーヴェンは豪語したが、むしろ、技巧や作為のために書かなかったと言った方が適当かも知れない。