후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
当時の写本代は半紙一枚十行二十字詰で何文と云う相場である。処がヅーフ一枚は横文字三十行位のもので、夫れだけの横文字を写すと一枚十六文、夫れから日本文字で入れてある註の方を写すと八文、只の写本に較べると余程割りが宜しい。一枚十六文であるから十枚写せば百六十四文になる。註の方ならばその半値八十文になる。註を写す者もあれば横文字を写す者もあった。ソレを三千枚写すと云うのであるから、合計して見ると中々大きな金高になって、自から書生の生活を助けて居ました。今日より考れば何でもない金のようだけれども、その時には決してそうでない。一例を申せば白米一石が三分二朱、酒が一升百六十四文から二百文で、書生在塾の入費は一箇月一分貳朱から一分三朱あれば足る。一分貳朱はその時の相場で凡そ二貫四百文であるから、一日が百文より安い。然るにヅーフを一日に十枚写せば百六十四文になるから、余る程あるので、凡そ尋常一様の写本をして塾に居られるなどゝ云うことは世の中にないことであるが、その出来るのは蘭学書生に限る特色の商売であった。ソレに就て一例を挙げれば斯う云うことがある。江戸は流石に大名の居る処で、啻にヅーフ計りでなく蘭学書生の為めに写本の注文は盛にあったもので自から価が高い。