후리가나로 읽는 일본 고전
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ふくおうじでん
福翁自伝
福沢 諭吉
福沢 諭吉의 福翁自伝(ふくおうじでん)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 209,912자 · 402화면
徳川の昔からの法律に依ると、武家屋敷は換え屋敷を許しても売買は許さないと云うのが掟であった。所が徳川もその末年になると様々な根本的改革と云うような事が行われて、武家屋敷でも代金を以て売買勝手次第と云うことになって、新銭座の有馬の中屋敷が売物になると人の話を聞て、同じ新銭座住居の木村摂津守の用人大橋栄次と云う人に周旋を頼んで、その有馬屋敷を買うことに約束して、価は三百五十五両、その時の事だから買うと云た所が、武家と武家との間で手金だの証書取換せなどゝ云うことのあろう訳けはない、唯売りましょう然らば則ち買いましょうと云う丈けの話で約束が出来て、その金の受取渡しは何時だと云うと、十二月二十五日に金を相渡し申す、請取ろうと、チャンと約束が出来て居て、夫れから私はその前日、三百五十五両の金を揃えて風呂敷に包んで、翌早朝新銭座の木村の屋敷に行て見ると、門が締て潜戸まで鎖してある。夫れから門番に、此処を明けて呉れ、何で締めて置くかと云うと、「イーエ此処は明けられません。「明けられませんたって福澤だと云うのは、私は亜米利加行の由縁で、木村家には常に出入して家の者のようにして居たから、門番も福澤と聞て潜戸を明けて呉れたは呉れたが、何だか門前が騒々しい、ドタバタ遣て居る。