후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
こうして、谷底へ狩り集められた数百匹の野獣の群は、眼に見えぬ手に殺されて累々たる屍と変って行った。
そして、物凄くも奇怪のことには、それら殺された獣の屍は、眼に見えぬ手で持ち去られるものか、それとも雪に埋もれるのか、瞬間間に消え去って、後には斑々たる生血ばかりが雪を紅に染めている。
またもや谷は静寂に返り、鳥の啼く声さえも聞こえない。畳々と重なりすくすくと聳えた山という山は皆白く、峰という峰も白皚々と空の蒼さに溶けもせず静寂の谷間を見守っている。
犬の吠え声も鉄砲の音も、もはや聞こえはしなかった。冬の陽の早く暮れ易く、日輪はいつか西に傾き、物の影が長く地に曳いた。夜になるのも間近であろう。
数馬と武兵衛は無言のまま顔を見合わせて立っていた。何んと解釈をしてよいか二人には見当が付かなかった。ここは山神の住居であって、神聖境であるべきを、二人の者がまぎれ込んで永遠の静寂を乱したので、神が怒って懲しめのために、この不思議さを見せたのであろうか。それとも、この辺に妖怪あって、誑かそうためにこの異変を白昼演じて見せたのであろうか? それとも夢か幻か、ないしはこっちの心の迷いか?