후리가나로 읽는 일본 고전
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つたかずらきそのかけはし
蔦葛木曽棧
国枝 史郎
国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.
N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면
「その先生の覚し召しも私には解っておりました」市之丞は慎ましく云うのであった。「それ故私は機会につけては父にも申すのでございます。――無名の戦はお止めくだされ。せめては脇屋刑部様との理由ない日頃の確執ばかりはどうぞお止まりくださるようにと」
「そうしてそれは市之丞様のお父上ばかりではござりませぬ」悲しそうな声を絞りながら芳江姫も云うのであった。「私の父も同じ事。どうぞ船津の神保様とだけはお睦じく遊ばしてくださるようにとお頼みしても取り合わず、女の知ったことではないとおっしゃられるばかりでござります」
「時節が参らねば浮世の事はすべて思うようにはならぬものじゃ。万事気永うなさるがよい。なるほど父上を諫められることも折につけてはなさるもよい。とは云えそれよりも大事のことはいかなる障害が来ようとも決して消えも減りもせぬ劇しい情愛を持たれる事じゃ。そういう劇しい愛情は神様もお助け遊ばすであろう。神の冥護を頭に戴き愛の焔を胸に貯え驀地らに前へ進まれるがよい。梶は老人がとり申そう。そうしてお二人のその愛情の確固不抜じゃということがお父上達に感ぜられた時、自と両国の和睦もなり平和が参るに相違ござらぬ。