일본어 읽기 연습

후리가나로 읽는 일본 고전

ja-reading.com

후리가나가 있는 일본 고전을 온라인으로 읽으세요. JLPT 수준으로 골라 보고, 단어를 눌러 뜻을 확인하고, 문장을 번역하세요.

つたかずらきそのかけはし

蔦葛木曽棧

国枝 史郎

国枝 史郎의 蔦葛木曽棧(つたかずらきそのかけはし)을 후리가나와 함께 일본어로 읽으세요. JLPT N2. 단어를 누르면 뜻이 나옵니다.

N2 · 고급 · 신자체·신가나 · 335,908자 · 669화면

아오조라 문고

「さよう、お通いくだされます」

「鳰鳥とか云う美しい遊女が、その相手だということじゃが」

「いかにもさようでございます」

「ついては鳰鳥というその遊女を、拙者落籍が致したい」

「落籍?」

と、長者は呟いたが、すぐその顔に嘲笑を浮かべ、

「いと易いことではございますが、落籍の料は高うござる」

「どれほど出したらよろしいか?」

「まず一切で五百両」

「…………」武士は無言で懐中をさぐり袱紗包みを取り出した。それを長者の前へ置き、

「そこに千両入っておる。五百両だけ取るがよい」

「…………」今度は長者が無言であった。武士の顔ばかり眺めている。

「甚だ失礼ではございますが、あなたはどなた様でございますか?」長者は言葉を改めて云った。

「拙者は、福島の木曽殿の、執事を致す花村じゃ」

「ひぇ!」と長者は泡を食って、思わず声を筒抜かせた。それも無理ではないのであった。木曽家の花村甚五衛門と云えば、並ぶ者なき大智者で、木曽三十里の政事を、一身に扱う器量人、主人勝りの武士であった。

「それに」と花村は重々しく、「白髯の立派なご老体は、すなわち、木曽殿、義明公じゃ」

「むー」と長者は唸ったかと思うと、額を畳へすりつけた。