轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

「こども家の光」家の光協会、1960(昭和35)年9月~1961(昭和36)年9月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 36,648 字 · 74 页

青空文庫

そこにはマンホールの、まるい鉄のふたがあるのです。

「えっ、マンホールの中かい」

「うん、悪者は、よくこれを使うんだよ。あの中へ、かくれていれば、だれも気がつかないからね。きっと、ぼくらに尾行されていることを知って、かくれたんだよ」

「じゃあ、あの鉄のふたをあけてみようか。ふたりであけられるかしら」

「だいじょうぶだよ。きみの力なら、あけられるよ」

そこで、ふたりは、そこへ行って、力を合わせて、鉄のふたを持ち上げ、横へずらせて、中をのぞいてみました。

「だれもいないよ」

「おかしいな。ここのほかに、かくれるところはないんだがなあ」

「あっ、あれ本だよ。さっき女の子が読んでいた本にちがいないよ」

マンホールの底に、一さつの少女小説の本が落ちていました。

「あの本が落ちているからには、ここへかくれたにちがいない。だが、それから、どうしたんだろう。そとへ出たら、ぼくらにみつかるから、出たはずはない。きっと、このあなの中に、ひみつの道があるんだよ。よしっ、さがしてみよう」

井上君は、そう言って、マンホールの中へ、おりようとしました。

「あっ、ちょっとまちな。こういうときは、BDバッジを、道に、まいておくほうがいいよ。