轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

「こども家の光」家の光協会、1960(昭和35)年9月~1961(昭和36)年9月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 36,648 字 · 74 页

青空文庫

窓の顔

「あれ、なんだろう?」

懐中電燈のまるい光が、コンクリートのかべの上のほうを、てらしています。その光の中に、黒いまるい穴が見えるのです。直径十五センチぐらいの穴です。

「あっ、ひょっとしたら……」

ポケット小僧も、あることに気づいて、思わず、さけびました。ああ、その小さな黒い穴は、いったい、なんだったのでしょうか。

窓の顔

少年探偵団長の小林少年と、BDバッジを見つけた山村少年は、あのマンホールのちかくにある大きなやしきを、一けん一けん、さぐりあるいていました。

もう太陽がしずみかけて、あたりは、うすぐらくなっていました。

二けんは、なんのあやしいこともなく、いま三げんめのやしきに、しのびこんだところです。コンクリートべいに、鉄の門がついていて、大きい門はしまっていましたが、わきの小さい門が、あいていたので、そこから、しのびこんだのです。なんだか、あやしげなやしきでした。庭には、ぼうぼうと草がのびていますし、古ぼけた木造の二階建て洋館は、おばけやしきのように、あれはてています。

門に名札が出ていないので、だれのうちかわかりません。もしかしたら、あき家かもしれないのです。