轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

かいじんとしょうねんたんてい

怪人と少年探偵

江戸川 乱歩

「こども家の光」家の光協会、1960(昭和35)年9月~1961(昭和36)年9月

N3 · 进阶 · 新字新假名 · 36,648 字 · 74 页

青空文庫

ピストルの名人

まわすたびに、カチッ、カチッと、てごたえがあって、金庫の錠がはずれました。おもい鉄のとびらが音もなく開きます。

五センチ、十センチ、二十センチ、開きながら、にせ警部は、金庫をのぞきこみました。中はとびらのかげになっているので、はじめは、よくわかりませんでしたが、やがて、そのへんてこなものがはっきり見えてきました。

にせ警部は、それを見ると、「あっ」とさけんで、つったちあがり、タジタジと、あとずさりをしました。さすがの怪人も、これにはどぎもをぬかれたのです。

ピストルの名人

「き、きさま、なにものだっ」

怪人がどなりつけました。その大きなものは人間だったからです。

金庫の中から、小林少年のニコニコ顔があらわれました。

「ぼくは明智探偵の助手の小林だよ。ぼくは、きみのあとをつけたのさ。葬儀車の中で変装したことも、ちゃんと知っている。そこで、さきまわりをして、金庫の中にかくれて、きみを待っていたのだよ。

きみは中村警部じゃない。人形怪人だ。もうこのへやから、逃げだすことはできないよ」

「ウーン、またしても、チンピラめが、じゃまをしやがったなっ」

中村警部に、ばけた怪人は、まっかになって、くやしがりました。