轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

08 一九四一年(昭和十六年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页

青空文庫

在るということと表現されるということとのいきさつが決して「『敗北』の文学」のような一致をもち得ないわけになっているから。

あら、あら。きょうは又何たる豊年でしょう。考えて下すった通り一日午後のと二日朝のと二通到来。たしかにいい休日になりました。昨夜はたっぷりも眠ったし。余り風もないし。いい日らしいわ、きょうは。

くすりのこと、本当にそれはきいて居ります。神経の緊張をとくためには全く目に見えず偉大に作用しているようです。相当むしゃくしゃしたところもあるのだけれど、この程度でいるのは、くすりのおかげだろうと思います。

さて、一日の分。「牡丹のある家」と「樹々新緑」との間にある成長は、きわめて著しいものです。「くれない」以後、作者は数歩進みました。この頃のことは、単純に云えない進歩の段階です、というのはね、うまさが余りきわだって文章がひとりでに走って行っているような感銘で、批評に、職人的うまさについて注意が払われていることも全然はずれていないという心配があります。「素足の娘」のあたりからそういう一つの時期に入っていて、この作家が本当に文学のよい素質でそこをどう成長してゆくかということを考えさせ期待させます。