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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

08 一九四一年(昭和十六年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页

青空文庫

一月二十三日

一昨日二階の日よけの折れたのを直しました。戸締りを直した大工をよんで。この大工さんに留守番して貰って一寸用足しに出て、動坂で畳や留守番にして出た日のことなど思い出しました。何もない家って何ていいだろうと思いました、勿論その大工は正直な男ではありますが。火の気なしで手がかじかまないのは暖い晩ねえ。ではこれはおしまい。

一月二十三日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

支払いした記録うつしや速記の表。

(一) 十五年五月二十五日に支払ズミであった分。

一、第一回速記      三四・〇〇

二、加藤・西村公判記ロク 四七・一六

─────

八一・一六

(二) 木島、袴田(上申、公判)重複分ハ一九二・〇六銭の中前回一一〇・四〇支払イ今回はのこりの分担 一〇・三〇銭だけ支払。

(三) 逸見上申        四通  三・一六

同           二通 二七・二八

宮本公判期日変更願其他 二通 一一・九九

木俣鈴公判四通ノ中   二通

七・五〇

上申  二通ノ中   一通