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ごくちゅうへのてがみ
獄中への手紙
宮本 百合子
08 一九四一年(昭和十六年)
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页
3、1-13-23))の写真絵はがき)〕
※(ローマ数字1、1-13-21)七月二十一日、さっき郵便局でハガキ出してから、ここのはとばへ来て海を眺めました。このエハガキだと、左から二つ目の船のかげの橋ね、そこの根元の石のところに腰かけて海を眺めたらいい心持で、海をわたって松山へ行って見たくなりました。柳井から何時間かしら。海の上を風にふかれながら渡って行って、道後に一泊してみたいと思いました。但実現のところは不明ですが。
※(ローマ数字2、1-13-22)同。こんなところを御存じ? きょうはバスの中からはじめて光井の小学校を見ました。相当たかいところにあって、松の大木のがけです。あの下に避病院があったでしょう? そこを改造して、奇妙な用途にあてられて居ります。新しく共済病院というのや、ガス会社やも出来ていてよその土地から来たものということを誇らかに身辺に漂わしている細君連が室積の町やバスの中に居ります。
※(ローマ数字3、1-13-23)室積の清木という家具屋を覚えていらっしゃるかしら。そこで友ちゃんの机を買いました。中学校の生徒でもつかえるようなので、輝が今に母さんのお古を頂けるでしょう。