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ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

08 一九四一年(昭和十六年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页

青空文庫

一月二十四日

(四) 速記 六月二十一日以降 五月二十八日

七月 二日    五六・〇〇

七月二十日

五月四日、十八日 二四・〇〇

八月十日分    一〇・〇〇

計一八一・九六銭

内十二月  一〇〇・支払

一月二十日  八一・九六銭支払

右の工合です。

これはこれだけで。

一月二十四日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕

一月二十三日  第六信

きょうは何年ぶりかに雨かと思ったら、やっぱりいいお天気になりました。

ゆうべは座談会で、日比谷の陶々亭を出ようとしたら雨になっていたので、あらと思い、雨の音を珍しくききながらいい心持で眠りました。すこし風があることね。今は月のない夜ですね。でも雨降りの夜であったことがないのは面白いこと。一遍も雨がふっていたことはこれ迄もありませんですもの。

ゆうべは、さち子さんの姉さんが宮城県から出て来ていて、身の上相談的なことで、かえるのを待っていたものだから、疲れているところを又相手して、おそく湯に入りました。