轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

どうひょう

道標

宮本 百合子

第一部「展望」筑摩書房、1947(昭和22)年10月号~1948(昭和23)年8月号<br> 第二部「展望」筑摩書房、1948(昭和23)年9月号~1949(昭和24)年5月号<br> 第三部「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年10月号~1950(昭和25)年2月号、1950(昭和25)年4月~12月号<br> 資料「展望」筑摩書房、1949(昭和24)年8、9月号

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 846,457 字 · 1672 页

青空文庫

この冬が最後のモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)暮しと思えばこそ、こうしてすべってゆく橇のかたいバネを通じて体につたわる並木道の凍った雪のでこぼこさえ、忘れがたく思っているのに。――

「『射撃』の方が、あれでまだ芝居になっている」

素子が劇通らしく云った。

登場人物が善玉・悪玉に固定されているような点に難があったが、ベズィメンスキーのその詩劇は、五ヵ年計画から出現した工場の突撃隊の活動を主題としたものだった。「射撃」を上演しているのもメイエルホリド劇場だった。

「メイエルホリドも目下あれをやって見、これをやってみというところなんだろうな」

素子がいうとおり「射撃」の方は、全くリアリスティックに演出されているのだった。リアリスティックになったメイエルホリドの舞台は、しかし革命劇場の舞台にくらべて、どれだけの特色があると云えたろう。

伸子は、あれこれを考えながら、デスクに向って黒表紙の帳面に、ゆうべ観て来た「風呂」のプログラムと切符とを、はりつけていた。パリから帰ってから、伸子は、モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の最後のシーズンに観るすべての芝居の記念を保存しているのだった。