轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

いかがでしょう。軽い座談の気分で、言ってよろしいところまで、気軽に語っていただけませんか。この離れの建物は山中に不似合な洋館ですが、これは鉄筋コンクリですな」

「そうです。ライト式という奴です。建ててから十五年ぐらいになりますか。母屋の方は、百五十年ぐらいになります」

「すると入口の鍵などは極めて精巧なものですな」

「この山奥に鍵をかける家なんて有りませんよ。泥棒の恐怖なんて存在しませんから。もっとも夜間の侵入者はあります。夜這いと申しましてね」

「警部さん。無役な話は止しましょう。犯人は外から来やしませんよ。分りきった話です。そんな風にいたわられるのは、我々の神経には、からかわれると同じ意味にひびくのです」

と、私はいささか気を悪くして言った。

「何でもズバズバ思う通り言い切って下さい。文学の仕事がそういうもので、私たちはそのやり方に馴れているのだから、変に持って廻って言われると、こっちはヒネクレて、返事もする気がなくなりますよ」

「いや、矢代さん、あなた方はこの事件に就いてともかく何か知っていらっしゃる。ところが我々はまったく白紙で、これから知らなければならないのです。