轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ごくちゅうへのてがみ

獄中への手紙

宮本 百合子

08 一九四一年(昭和十六年)

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 230,599 字 · 458 页

青空文庫

人々の裡のそういう必然な文化力は、鼓舞されなければならないものでしょう。事変が起ったとき文学の玄人は、玄人界の打開という面からのもさくとして、ルポルタージュを見直しましたが、今やその段階はもっと進んだと思います。ルポルタージュが、もっともっと、生活から湧き出るということは健全さです。どっさりの制約をもって書いて行くうちに、それを自分に発見してゆくこと自体が一つの大きい勉強ですから。一般の成長は、こういう経路をも通ると感服いたします。

農民文学会の連中はこのごろ、あちこちの模範村へ派遣されています。そこでお話をきき、観察をして、めでたし小説をかくのでしょう。もしこの人たちが、その村の文化的可能を集めて、その人たちの指導で、村が村として自分の物語を持つように導いたら、大したものですが、そういう風にはおそらく考えないでしょう。めいめいが流行作家なのですから。

のこる同人雑誌は『昭和文学』、『青年作家』。(それから、と書こうと思って新聞をさがしに階下へ行ったところ、見つからず)どうしてこれらはのこるのか理由は知りません。『スタイル』という宇野千代女史社長なるおしゃれ誌は、女性生活という改題で三つばかり買収し、その一つに奥むめおの職業婦人の生活を報道していた小型のものも入っていました。