轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

さんまいつづき

三枚続

泉 鏡花

「大阪毎日新聞」1900(明治33)年8月9日~9月27日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,572 字 · 124 页

青空文庫

二十七

全く叱りつけるように勧めたんですからね、すすめ人が私でしょう。阿魔はてっきり、ぶんなぐられると思って負さったもんです、名はお米ッていいます、可愛い女なんですがね、十七でしたよ。

さあ、歩行き出すと、こう耳朶の処へ縺れた髪の毛が障るでしょう、あいつあ一筋でもうるそうがさ、首を振るとなお乱れて絡いますから、呼吸をかけてふッふッ鬢の尖を向うへ吹いちゃあ、三角の処まで参りますとね、背後から腕車が来ました。

町幅が狭いんですから、すれ違って前へ駆け抜けたと思うと、振返った若衆と一所に、腕車の上から見なすったのは先刻のお嬢様、ええ、お夏さん。」

二十七

「藤お納戸の、あの脱いであった羽織を被ておいでなすった。襦袢の袖口に搦んだ白い手で、母衣の軸に掴まって、背中を浮かすようにして乗ってましたっけ、振向いて私がお米を負ってた形を見て莞爾笑いなすった。

顔を見合せますとね、こっちでも何だか知己のような気がしたもんですから、遠慮しねえで、

(今日は、)と肚の中で言ってお辞儀したんです。

腕車は何、休んだんじゃあございません、駆けてる中、ちょいとの間なんで、そのまま飛ぶように行っちまいましたが、縁でございましょう、先生。