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さんまいつづき
三枚続
泉 鏡花
「大阪毎日新聞」1900(明治33)年8月9日~9月27日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 63,572 字 · 124 页
四十九
。
五日経ってからお約束の、叔母と、妹というのが引移りました。けれども、そら私に瀬踏をさした位なんですから、そうやって日が経っても、何にもいわないについて大丈夫とは思ったでしょうが、まだ安心がなりますまい、そこで段取は抜、所帯道具は運ばないでまず泊りに来たもんです。
次の室の六畳に二人抱ッこをして寝ましたっけよ。お前さん昨夜は大層うなされてねと、夜が明けてから吐しまさ。さあいよいよだ、とぎょっとしたけれど、何時頃にと、惚けて尋ねますと、ちょうど刻限が合ってるんで。
ままよ、こうなりゃ百年目だ。新造に取着かれる覚はないから、別に殺そうというのじゃあなかろう、生命に別条がないと極りゃ、大威張りの江戸児、」
「吻々々々、」
「ほんとうに度胸を据えました、いえ、大したことじゃありません。何か化けて出る因縁があるに相違ないと思いましたからね、思い切って聞いて試ようと、さあ、事が極ると日の暮れるのが待遠いよう。」
四十九
「婦人二人は、また日が暮れると泊りに来ました、いい工合に青緡を少々握りましたもんですから、宵の内に二合半呷りつけて、寝床に潜り込んで待ってると、案の定、刻限も違えず、雨戸カタリ。