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ふれんぞくさつじんじけん
不連続殺人事件
「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日
N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页
ひとつ、遠慮なく、御意見をきかせていただけませんか」
「私がひとつ、警部におききしたいのは、解剖の結果の、兇行の推定時間ですな。あれは絶対のものですか」
「そうですね。まず、ほぼ確実とは思われますが、絶対とは申されません。幸い、今度の場合は、七件ながら、早々に屍体が発見されておりまして、最もおそいのが、宇津木さんの死後二十時間、そのために、推定時間はほぼ確実とは思われますが、我々とても、それを絶対としているわけではありません」
「千草さんの目隠しというのは、どんな風になっていたのですか」
「あれはですな。これは千草さんの持物の濃紺のフロシキですが、これを二つに折りまして、つまり三角巾型に折りまして、額から後へまわして結んであります。つまり顔の前面に三角巾がダラリと胸の方まで垂れておるわけです。ですから、胸にたれたフロシキごと、その上から縄でクビをしめて殺したものです」
「すると、なんですか。犯人とは非常に仲のよい間柄で、カクレンボでもしようというわけで、メカクシをした、そこをクビをしめた、そんな風な想像も、してよろしい余地があるわけですな」
「御説の通りです。