轻读日语

轻松读懂日语经典作品

ja-reading.com

轻松读懂日语,轻松阅读日语。在线阅读日语经典作品。支持在阅读过程中显示假名、查询生词、翻译句子。

ふれんぞくさつじんじけん

不連続殺人事件

坂口 安吾

「日本小説 第一巻第三号~第二巻第七号」1947(昭和22)年8月1日~1948(昭和23)年8月1日

N2 · 挑战 · 新字新假名 · 162,047 字 · 322 页

青空文庫

「この犯人は相当に粋好みの茶人だから、私の戻るまで最後の犯行を延ばしてくれやしないかと空頼みしていましたよ。なぜなら、千草殺し、内海殺しのようなセッパづまった緊急を要する殺人と違って、最後の仕上げは、第一回目の王仁殺しの時にすでに準備が完了して、いつでも行える用意ができていたからです。今さら仕方がありません。私は犯人の自信を頼みにしていましたが、八月九日、宿命の日、例のポスターが現れたので、犯人はそれをチャンスに、最後の仕上げを華々しく打上げたように思われます」

神山東洋が口をいれた。

「我々カンヅメ組では先程から流言横行、大いに悩まされていたところですが、一馬さんは、自殺、他殺、ひとつ、ハッキリ、して下さいよ」

「それは申すまでもなく他殺です」

「ハハア。これは奇怪。して、犯人は?」

巨勢博士はそれには答えなかった。そして、しばらく神山東洋を見つめていたが、

「神山さん。あなたは正確な観察眼で、先日、犯人の推定、可能性の推定をされましたが、あの第四回目、内海殺しの状況に就いて、も一度、くりかえして下さいませんか」

「左様ですか。あの晩、左様、土居画伯があやか夫人の扉の前で喚いていられる、それからの可能性の問題ですか」